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日本生物製剤プラセンタ・アロエ研究所長 薬学博士、福山大学薬学部名誉教授 八木 晟

(株)日本生物製剤プラセンタ・アロエ研究所所長
薬学博士、福山大学薬学部名誉教授
八木 晟

私とアロエベラの歴史

幼い頃から家で、祖母がキダチアロエを愛用していたためにアロエに触れる機会が多くありました。そんなキダチアロエが大学近郊の沿岸に自生していることもあって、九州大学薬学部で有用成分の研究材料として選んだのが、私とアロエの本格的な出会いでした。

1977年、動物実験において腫瘍に対する有用な成分として、キダチアロエから多糖体のマンナンというものを分離して取り出すことに成功しました。私はこのマンナンを『アロエマンナン』と名づけました。さらに1985年には、キダチアロエの糖タンパクや多糖体が特定の患者に有効であると報告したのです。

アロエベラとの出会いは1993年春、米国テキサス大学健康科学センター(サンアントニオ市)のユー教授(米老年医学会代表)から、アロエについて招待講演を受けたことから始まりました。

アメリカでは1960年頃からテキサス・フロリダ・ネバダ各州の畑をつかってアロエベラの栽培が始まっていたのですが、ちょうど私がアロエベラと出会った当時はIASC(国際アロエ科学協議会/1981年設立)がアロエベラゲルの品質管理基準の設定を準備している最中でした。私はタイミングよく、その科学部門に参画することができました。

アロエベラゲルの成分は季節変動はもちろん、栽培地の土壌条件や葉の採集時期とそれに続くゲルの安定処理技術などにより、大きく変動します。衛生面での管理と同時に、商品の品質を一定の状態に管理することは、多額の設備投資と研究成果や特許が、要求されるのだということを一番感じたことでした。

今や、国際アロエ科学協議会はEU、オーストラリアなどを含む様々な国の企業集団となっています。(Forever Living Products も含めて100を超える企業が参加)

アロエベラの未来は

私自身、様々な角度からアロエベラを検証してきました。
現在、アロエベラについては腸管内の微生物の栄養となり、その良い微生物の働きによって腸管免疫を高める(いわゆるプレバイオティクスとしての働き)ものとしての研究が盛んに行われていますし、私も2000年に多糖体の代謝についての研究結果を発表しました。また、メタボリックシンドロームの解消に役立つと思われる成分の研究を進めているグループもあります。

漢方薬の中にもメタボリックシンドロームに対して同じような、あるいはそれ以上の働きをするものも多くあります。しかし、漢方薬を予防目的に健康食品の替わりに毎日食べなさいといっても費用もかかりますし、そんなには食べ続けられません。それを考えると、アロエベラのようにリーズナブルな価格で、しかも毎日摂り続けられるものがあるということは大変有意義であると思っています。

私は高齢化社会の中で一番大切なのは健康の自己管理・セルフケアであり、このことは自然治癒力に基づくセルフキュア(治癒)に通じると思っています。風邪をひいても、すぐに回復する元気さを常時保てるような免疫力を高めることが大切です。

そんな中でアロエベラ商品は、今後も永続性ある重要な健康食品だと思います。

私はこれからもアロエベラを健康長寿とエイジングケアに関わる素材としてとらえ、
その研究に励んで参ります。

プロフィール

(株)日本生物製剤プラセンタ・アロエ研究所所長、薬学博士、福山大学薬学部名誉教授

八木 晟

1933年1月31日生まれ。(株)日本生物製剤プラセンタ・アロエ研究所所長、薬学博士、福山大学薬学部名誉教授。専門分野は生薬学。現在、高齢化社会でのクオリティー・オブ・ライフ(QOL)に役立てることを目標に、アロエベラなどの老化予防物質の研究を行っています。